宮城県肢体不自由児協会(以下協会)から宮城県障がい者福祉協会(以下県協会)への肢体不自由協会事業の継承という転換期に、双方の理事を拝命したことは、社会福祉を業としてきた者として、幼少の頃から協会にお世話になってきた一当事者として身の引き締まる思いがあります。
先天性の希少難病として生まれた私は、宮城県整肢拓桃園(当時)入園後、協会に繋がりました。入園の身であったため「きぼっこキャンプ」への参加は叶いませんでしたが、関係団体である全国肢体不自由児者父母の会連合会(全肢連)が1986(昭和61)年に開催した「国際親善交流キャンプ(全国5ヶ所・7ヶ国・485名参加)」に参加できたことはとても貴重な体験です。
東北福祉大学入学後は、協会事業のボランティアの方々に障害理解を深める側としても関わらせていただくようになり、特に宿泊事業においては学生や社会人のみなさんと夜通し語り合ったことが思い出されます。
私自身がサービスの受けてから担い手として協会に携わってきたように、社会問題に関心がある、当事者活動をしてみたいというみなさんの相談場所として県協会を活用してください。もちろん日常生活、社会生活の相談でも結構です。またセンター1階にある図書室の蔵書の充実や社会参加推進センター等、内外関係機関との連携で情報発信をしていきます。
当事者主権と言われる現在、次代を創るみなさんには多くの可能性があります。その活動を関係者一丸となって支援させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。